ＣＰＩ鉄道運賃の品質調整と鉄道業の生産性への影響

消費者物価指数（CPI）の計測誤差の一つとして、品質向上分が十分調整されていないという問題が存在する。昨今、パソコン等の財について、ヘドニック・アプローチの実用化が進んでいるが、サービスについては、そうした手法を用いた品質調整がなされず、CPIの上方バイアスが生じているものと思われる。本稿では、CPIサービスのなかでも比較的ウェイトの高いCPI鉄道運賃について、混雑緩和、速達性の向上といった品質面の変化を調整した指数を試算し、さらに、そこで求められたCPIを用いて、鉄道業の実質輸送サービスとTFPを計測する。この結果、品質調整によってCPI鉄道運賃は大きく低下し、TFPでみた生産性は、近年の労働投入の減少もあって、JRは高い伸び、JR以外の民鉄も回復基調にあるということが示される。

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Year of publication:	2002-01
Authors:	宇都宮, 浄人
Institutions:	Center for Intergenerational Studies, Institute of Economic Research
Subject:	消費者物価指数 \| 計測誤差 \| 品質調整 \| ヘドニック・アプローチ \| 鉄道業 \| 混雑率 \| WTP \| 生産性 \| TFP

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Extent:	application/pdf
Series:	Discussion Paper.
Type of publication:	Book / Working Paper
Language:	English
Notes:	Number 51 19 pages long [16] p.
Source:	RePEc - Research Papers in Economics

Persistent link: https://www.econbiz.de/10005018434